アゼルバイジャンは現在、主に輸出入と海外からの投資集めに力を入れています。アゼルバイジャン産の安価で高品質の農産物 等を海外に輸出し、輸入依存を下げるためです。
アゼルバイジャンの経済省附属「AZPROMO(アゼルバイジャン輸出投資促進庁)」のデータによると、アゼルバイジャンか ら海外へは主に果物、野菜、アルコール類、ソフトドリンク、砂糖、オイル類、茶葉、プラスチック製品、化学製品が輸出されています。
輸入はと言えば、主に、日用品、機械、タバコ、薬剤、メタル 類、自動車やその部品等です。 現在の主な貿易相手国は、ロシア、トルコ、ドイツ、イタリア、 フランス、米国が挙げられます。
アゼルバイジャンは地理的にシルクロード上にあり、国際貿易におけるとても重要な位置にあります。ここから飛行機4時間以内で行ける国は世界50カ国もあるのです。つまりはビジネスの 可能性も無限にあるということ。
人口は約1,000万人と決して多くはありませんが、アゼルバイジャンの市場をその人口だけで見るともったいないことになると思います。
なぜなら、アゼルバイジャンは、ロシア、ウクライナ、 ジョージア、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、ウズベキスタン、モルドバ、ベラルーシと自由貿易協定を結んでいます。
つまり、アゼルバイジャン市場へ進出することは、約2.7憶人の消費者が存在する旧ソ連圏やジョージアの市場に出るチャンスにもなると考えられるからです。
世界銀行が毎年行っている起業のしやすさランキングで、アゼ ルバイジャンは世界第7位という上位にいます(2016年度)。
それから、アゼルバイジャンに進出する場合、投資環境をサポートする10のポイントも特筆すべきものがあると思います。
- 法人の点検(税金、人の健康、国の安全保障を除く)がないこと。
- 外国人投資家と現地人投資家の差別化戦略が存在しないこと。
- 外国から投資をする際、事前に許可を得る必要はないこと。
- 海外との取引に制限がないこと。
- 投資を動かすために必要な為替レートのライセンスは不要。
- 法人が持つ外貨量に制限はないこと。
- 技術の持ち出しにおける制限はないこと。
- 所有権における法的制限はないこと(現地法人がアゼルバイ ジャンで所有している物に対しても、地元人と同じように法 的な制限がないということ)。
- 収入の送金における制限がないこと。
- 現地人(アゼルバイジャン人)のパートナーが必要ないこと。 (もちろん、相互理解・相互尊重のある人と一緒にビジネス をしてもいいが、義務ではなく、外国人のみでビジネスをスタートさせることができる)
こうしたポイントからも、いかにアゼルバイジャンが投資家を サポートしているかが一目瞭然だと思います。国を挙げて海外の企業を歓迎する制度と体制がすでにできているのです。
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